アファーマティブ・アクション判決に刺激された活動家らがハーバード大学のレガシー入学に異議を唱える

公民権団体は、ハーバード大学の従来の入学制度に異議を唱えており、この慣行は同窓生のほとんどが白人の子供たちに不当な昇給を与え、有色人種の学生を差別していると主張している。

これは、卒業生の子供たちに優先的に入学を与える慣行であるレガシー入学に反対する動きが強まる中での最新の取り組みである。大学入学におけるアファーマティブ・アクションを中止する先週の最高裁判所の決定を受けて、この慣行に対する反発が高まっている。

ボストンに拠点を置く非営利団体「公民権弁護士」は月曜日、ニューイングランドの黒人とラテン系コミュニティ団体を代表して、ハーバード大学の入学制度が公民権法に違反しているとして公民権訴訟を起こした。

「なぜ私たちは、前の世代が築いてきた特権や恩恵を子どもたちに与えるのでしょうか？」同グループのエグゼクティブディレクター、イワン・エスピノーザ・マドリガル氏は語った。「家族の姓や銀行口座の規模は実力の尺度ではなく、大学入学プロセスに影響を与えるべきではありません。」

反対派は、相殺となるアファーマティブ・アクションがなければ、この慣行はもはや擁護できないと主張している。裁判所の判決は、大学は志願者の人種を無視しなければならないとしている、と活動家らは指摘するが、学校は卒業生や寄付者の子供たちに後押しを与えることができる。

別のキャンペーンでは、名門大学30校の卒業生に対し、学校が従来の入学を廃止するまで寄付を控えるよう呼び掛けている。エド・モビライザーが主導するこの取り組みは、ハーバード大学や他のアイビーリーグの学校もターゲットにしている。

ジョー・バイデン大統領は先週、従来の入学は「機会ではなく特権を拡大する」と述べ、各大学がこの慣行を再考すべきだと示唆した。

議会の民主党議員数名は、共和党大統領候補指名を争っているサウスカロライナ州のティム・スコット上院議員を含む共和党議員とともに、裁判所の決定を踏まえてこの政策の中止を要求した。

教育省公民権局に提出されたこの新たな訴状は、最高裁判所に持ち込まれたアファーマティブ・アクション訴訟のさなか明らかになったハーバード大学のデータに基づいている。記録によると、ハーバード大学の寄付者関連の志願者とレガシー・志願者の70％が白人で、レガシー・スチューデントであることにより、志願者が入学できる可能性は約6倍になることが明らかになった。

これは、アマースト大学やジョンズ・ホプキンス大学など、公平性に疑問が残る中、この慣行を放棄した他の大学にも注目を集めている。

告訴状では、ハーバード大学のレガシー優遇措置はメリットとは何の関係もなく、有資格の有色人種の学生から枠を奪っていると主張している。同案は、米国教育省に対し、この慣行は違法であると宣言し、大学が連邦政府から資金提供を受けている限り、ハーバード大学にこの慣行を放棄するよう強制するよう求めている。

ハーバード大学はこの訴状についてはコメントしないと述べた。

「先週、大学は、深く革新的な教育、学習、研究は、さまざまな背景、視点、生きた経験を持つ人々で構成されるコミュニティに依存しているという基本原則への取り組みを再確認しました」と大学は準備した声明で述べた。「私たちが言ったように、大学は今後数週間、数か月のうちに、裁判所の新しい判例に沿って、私たちの本質的な価値観をどのように維持するかを決定することになります。」

この訴状は、チカ・プロジェクト、ニューイングランドのアフリカ共同体経済開発、およびグレーター・ボストン・ラテン系ネットワークを代表して提出された。

訴状によれば、「遺産や寄付者に関連した応募者に与えられた枠は、純粋に自分自身の功績に基づいて入学基準を満たした応募者には利用できなくなるものである」という。もし遺産や寄付者の優先順位が取り除かれれば、「より多くの有色人種の学生がハーバード大学に入学することになるだろう」と付け加えた。

どの学校がレガシーブーストを提供し、それがどの程度役立つのかは正確には不明です。カリフォルニア州では、州法が学校にこの行為の公表を義務付けているが、南カリフォルニア大学は、昨年入学した学生の14％が卒業生や寄付者と家族関係を持っていたと報告した。スタンフォード大学も同様の割合を報告した。